科学史 / 西暦1945年 — 西暦2024年
研究の最前線
生命、地球、宇宙
共同研究と新たな道具が、分子、地球規模のシステム、宇宙へと探究を広げる。知見は引き続き検証の対象となる。
収録記事
点接触トランジスタが信号を増幅する
ベル研究所で、バーディーンとブラッテンはゲルマニウムと金属接点を用いて信号を増幅し、半導体エレクトロニクスの新たな方向を開いた。
マンチェスターのBabyが電子メモリに保存されたプログラムを実行する
ウィリアムズ、キルバーン、トゥーティルの実験機は、電子メモリから命令を取り出し、プログラム内蔵方式の計算がハードウェアで実行できることを示した。
シャノンが情報と通信に数学的な枠組みを与える
『通信の数学的理論』は不確実性、符号化、雑音のある伝送を結びつけ、現代の情報理論の基礎を築いた。
DNA二重らせんがモデルと証拠から姿を現す
ワトソンとクリックは二重らせんモデルを提案した。化学的証拠とともに、フランクリン、ゴスリング、ウィルキンスらの回折研究が不可欠だった。
FORTRANが数式を効率的な機械語に変換する
バッカス率いるIBMのチームは、数式指向のプログラミング言語をIBM 704の機械命令へ変換するコンパイラを提供した。
初の人工地球衛星が軌道に到達する
ソビエト連邦はスプートニク1号を地球周回軌道へ打ち上げた。電波信号と軌道追跡は、宇宙探査と観測の新しい段階を開いた。
集積回路が部品と配線を半導体上にまとめる
キルビーの動作する回路と、ノイスの平面型集積の構想は、電子部品とその配線を一緒に製造するための異なる道を示した。
長期の二酸化炭素測定がキーリング曲線を示す
マウナロアでの精密な大気中二酸化炭素測定は、季節変動と継続的な長期増加を徐々に区別していった。
中国のチームが結晶ウシインスリンを合成する
中国科学院と北京大学の研究者が共同で、生物活性を持つ結晶ウシインスリンの化学全合成を達成した。
プレートテクトニクスが海洋、地震、動く大陸を結びつける
マッケンジー、パーカー、モーガン、ル・ピションらは、球面上を動くプレートをモデル化し、海洋底拡大、地震、断層系を世界的な枠組みで結びつけた。
アポロ11号が初の有人月面着陸を達成する
アームストロングとオルドリンが着陸し、コリンズは月周回軌道にとどまった。試料、機器、写真が、月科学に新たな直接の証拠を与えた。
ARPANETがパケット交換で研究用コンピューターを結ぶ
ARPANETの初期ノードはパケット交換で計算資源を共有し、後のネットワーク間接続のための重要な実験的基盤を生んだ。
アルテミシニン研究が抽出と単離を通じて進む
屠呦呦のチームは低温抽出法を改善し、強い抗マラリア活性を持つ抽出物を得て、初期の臨床観察と活性物質の単離を進めた。
誤差逆伝播の論文が多層ネットワークによる内部表現の学習を示す
ラメルハート、ヒントン、ウィリアムズは、出力誤差を使って重みを調整することで、隠れユニットが課題に役立つ特徴を学習できると示した。
ウェブがハイパーテキストの提案から動作するサービスへ進む
CERNのバーナーズ=リーと協力者は、ハイパーテキストをインターネットと結びつけ、分散した情報を共有するブラウザ、サーバー、リンクされたページを開発した。
CRISPR-Cas9がプログラム可能なDNA切断の道具になる
ジネク、シャルパンティエ、ダウドナらは、RNAがCas9を誘導して選んだDNAを切断できると示し、その後のゲノム編集に重要な方法を提供した。
実験チームがヒッグス粒子と整合する新粒子を発表する
CERNのATLASとCMSの共同研究グループは、長年探索されてきたヒッグス粒子と整合する、約125 GeVの新粒子を発表した。
Transformerがアテンションを軸に系列モデルを構成する
Attention Is All You Needは、系列の要素間をアテンションで関連づけるTransformerを導入し、機械翻訳でその構造を検証した。
嫦娥6号が初の月裏側の試料を持ち帰る
嫦娥6号は月の裏側の試料を内モンゴルへ持ち帰り、月の表側と裏側の地質を比較するための直接の資料を提供した。